第8章 挑戦(4)

その後危険回避操作、夜間飛行や、

長距離の飛行訓練と難易度が増す中で、

命に関わる状況に陥ったことも2度程あった。

 

今でも思うが、運に見放されていたら

生きていなかったかもしれないと思っている。

 

まず一つ目のトラブルは西海岸の海上上空での

ソロフライトの危険回避操作訓練中に、

ストールからの回復操作の訓練をしていたところ、

ストールの状態が深くなり過ぎて慌てて機種を下げ、

更にスロットルまで入れた為に安定を得られず、

海に向かって急降下し始め、

海上の船が見る見る近くに見え始めた時には、

ここでこのまま落下して死んでしまうのかと

思ったこともあった。

 

その後何とか機種を持ち上げ回復は出来たが、

数十メートル遅ければどうなっていたかと思う。

 

それともう一つのトラブルは、

長距離飛行訓練というプログラムを

自分で飛行計画を立てて、

申請してソロフライトで行うという訓練の中で、

母港であるコンプトン飛行場から

パームスプリングスという内地の

乾燥地帯にある街の飛行場に向かう

フライトプランを立て、

いざ出発したのだが、

パームスプリングスに到着するまでは順調に飛行し、

着陸時に一発で進入許可が出なかったくらいのことで、

それ程気にもせず着陸したのだが、

いざパームスプリングスから出発しようとした時には、

なかなかデパーチャーの許可が下りずに、

かなりの時間待機状態で、

あまりに時間がかかるので、

とうとう私は管制塔に向かって

既に何十分も待っているがいつになったら離陸できるのかと、

その時は英語で何といったかも覚えていないが、

必死のアピールでやっとの思いで離陸許可を取り、

パームスプリングスをテイクオフし

母港であるコンプトン空港に向かったのだが、

予定していた時刻もかなり過ぎていたため、

西風が予想より強く厚い雲もかかっていてかつ、

西陽が直で目に入り視界も悪くなり、

自機の現在地を見失ってしまい

危うく飛行禁止区域に入りそうになっていた。

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