第10章 出会い(1)

私は手術当日の術後の夜に、

麻酔が切れてそれまで経験した事もない痛みに我慢できず、

とうとう夜中に当直の看護婦さんを呼んで

痛み止めを打ってもらった。

 

その時何となく見えた名前を覚えていて、

何と私は退院の日に何の前置きもなく、

その看護婦さん宛にメモ程度の手紙を

ベットの脇に置いて病院を去ろうとしていたのだったのだが、

これが運命というものなのだろうか

出口の付近までいったところで、

当の本人に出会い手紙を置いてきたことを

告げるとこが出来た。

 

手紙の内容はよく覚えていないが、

決してその看護婦さんに気があってとか

という事でもなく感謝の言葉と、

よければ外で一度お話を聞けると有難い

等という内容だったかと思う。

 

今思うと一歩間違えると

ちょっとおかしい人と思われるだろうが、

帰り際に会えてその事を告げられた分、

多少はそのあたりの怪しさも

和らげられたような気がする。

 

後で聞いたがその看護婦さんは

慌てて私のいたベットに手紙を探しに行ったそうだ。

 

その当時はまだ携帯電話も無かったので、

よろしければと書いた連絡先は

社宅にあった代表電話だった筈だ。

 

連絡が来るか来ないかはその看護婦さん次第で、

私は何と思い切った事をしたものかと思う。

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